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野球盤

昔の子供の遊びというと、もっぱら外でのものでした。
缶蹴り、鬼ごっこ、かくれんぼ、ゴム跳びなど、かなり原始的な遊びが主流でしたね。
基本的には他の子供達と一緒に遊ぶのが当たり前なので、おもちゃを使った遊びというものはあまり多くなかったようです。
物質的に豊かでない時代だった事がその大きな要因でしょう。
たとえば、今から50年前などは、おもちゃと言ってもほとんど種類はなく、球技をやるにしてもボールや道具を買えないという時代でした。

そんな時代の中で生まれたのが、野球盤です。
当時、野球は男の子にとって憧れのスポーツでした。
丁度巨人の王、長島といったビッグスターが誕生する頃ですから、余計に野球熱が盛り上がった頃ですね。
そういった背景もあり、野球を取り入れたおもちゃをという事で作られたのが、野球盤です。
エポック社というおもちゃメーカーが作ったこの野球盤、パチンコ玉のようなボールをピッチャー側が転がし、それをバッター側が打つという、構造自体は単純明快なものでした。
しかし、実際の野球と違い、どの打球がヒットで、どの野球がアウトという判定は、各所に散りばめられた穴の上に書かれた「ヒット」「二塁打」「三塁打」「ホームラン」「アウト」等に従う、というもの。
つまり、打球の方向で大体決まるというものでした。

野球盤は瞬く間にヒット商品となり、野球ブームも手伝って、子供達の遊びを室内に持ち込んだ最初のおもちゃと言っても良いくらい、爆発的に普及しました。
特に、70年代に開発された「消える魔球」によって、そのブームは決定的になったようです。

今ではほとんど生産されなくなりましたが、最近また注目を集めるようになってきているようです。
ある意味、ボードゲームの元祖、野球ゲームの元祖とも言える、非常に価値の高いおもちゃです。


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